防災も学べる子ども食堂@昭和区役所
経緯
名古屋市に対し、ニューホライズンプロジェクトの取組みをお話したところ、『子ども食堂』をご紹介いただきました。子ども食堂
子どもやその親、および地域の人々に対し、無料または安価で栄養のある食事や温かな団欒を提供するための社会活動です。孤食の解決、子どもと大人たちの繋がりや地域のコミュニティの連携の有効な手段として、日本各地で急増しています。2014年に施行された「子ども貧困対策法」の影響もあり、各自治体が子ども食堂の開設を推進したことも急増した背景と考えられます。今回は、巡回型子ども食堂を運営されている「つなぐ子ども食堂」さんと「なごや防災ボランティアネットワーク昭和」さんの共催イベント「つなぐ子ども食堂 in 昭和区役所」~一日防災デー~です。
つなぐ子ども食堂(つなぐ子ども未来)さん
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( 昭和区役所 正面 1 )
( 昭和区役所 正面 2 )
( 会場:2階大講堂 )
( 子どもたちも楽しく防災が学べるイベントがいくつか用意されていました。 )
メニューは、「炊き出しで作ったカレーライス」、「意外とおいしい災害食 あっと驚くポテトサラダ」、「デザート」(先着100名様限定)
スプーンは牛乳パック、お皿は広告で作られており、実際に災害時にも使えるものでした。
( 牛乳パックと広告の食器 )
( 子ども:無料、大人:300円 )
避難する際に、女性はヒールだと足が痛くなったり、転倒の危険性も高くなりますよね。そんな時用に新聞紙で作れるスリッパをいただきました。足の安全を守るためにも非常用持ち出し袋にスリッパを入れておくことも必要と教えていただきました。
その他にも会場には、子どもがいるお母さん向けの注意喚起や、防災アプリなど様々な掲示物が展示されていました。
( お母さん向けの情報や避難ガイド 1 )
( お母さん向けの情報や避難ガイド 2 )
新聞紙で作ったスリッパをいただきました。
赤ちゃん連れの方のために、離乳食の持ち込み可、授乳スペースもあります。
無料配布されていた資料も、子どもと一緒にできるようなチェックシートや疾患を持つ子どものための備えについてなど、親子を対象とした作りになっていました。
( 防災に関する資料 )
子ども食堂は全国2,286ヶ所で開催されています。(2018年4月3日時点)
子ども食堂は法律上の定義や行政の枠組みがなく、どのような活動を「子ども食堂」とするかの判断は回答者に委ねられた調査結果ですが、多ければ多いほど良いというものでもないようです。
資金繰りが厳しく、食中毒や事故に備えた保険に加入していない食堂が多いという問題が浮き彫りになってきています。全国200ヶ所の子ども食堂の保険料を工面するためクラウドファンディングが実施されたりしていますが、善意から始まった活動が安全に継続されることを願います。