ボランティアに対する対価とは?

ニューホライズンプロジェクトでは、毎年年末に、岡崎平和学園で暮らすすべての子どもたちへ、クリスマスとお年玉を兼ねた、年齢に応じた一定額のお金を一人ひとりにお渡ししております。
これは、ニューホライズンプロジェクトにおける最大の支出となっております。しかし、この自由に使えるお金が必ず手元に届くからこそ、不足分を毎月貯めて自分の欲しいものを購入する子もいれば、ご両親へ差し上げる子もいらっしゃいます。私たちは、それらの使い道には一切関与いたしません。
養護施設への支援に関心をお持ちの方々はご存じかもしれませんが、施設を訪問すると、子どもたちと直接お会いし、交流することが可能です。汗をかきながら一緒にスポーツを楽しんだり、「だるまさんが転んだ」を真剣に「イカゲーム」のように再現して遊んだりすることもできます。(子どもたちは、外部の情報に対して非常に敏感です。)
活動のたびに、子どもたちから手作りのお手紙でできたタペストリーをいただくことがございます。その出来栄えは非常に精巧で、かつ立体的なため、支援してくださる皆様に実際にご覧いただく機会がないことが悩みの種となっておりました。このことを、3人のお子さまを育てながら会社を経営されている續智恵代表にお話しさせていただきました。
実際にはLINEでご連絡を差し上げたのですが、その日のうちにご寄付をいただき、大変驚きました。というのも、ニューホライズンプロジェクトの詳細について、まだ十分にご説明をしていなかったためです。そこで、なぜ今回ご寄付を決意されたのか。
また、續智恵代表が考えるボランティアのあり方について、お話を伺いました。
1. ボランティアに対する対価とは?
必要な方々に必要な物が届くことを望んでいます。
お礼の手紙や報告書などもコストや手間がかかると思いますので私にとっては不要です。
力になってくれる大人は必ずいるのだと子どもたちが少しでも感じてくれたら嬉しいです。
2. 今後ニューホライズンプロジェクトに期待すること。
子どもたちが将来に希望を持てるように、そのための支援や活動を応援していきたいです。
募金先によってはほとんどの物資が困っている方々に届かない、などという話を聞いた事があります。
この事によりどの団体に寄付をするべきかも悩ましく、なかなか行動できずにおりました。
ニューホライズンプロジェクトでは直接、お年玉として子どもたちに寄付が届きます。
自分で自由に物を選び、手に入れる喜びは子どもたちにとってかけがえの無い体験になる事と思います。
すばらしい取り組みだと感じました。
今後も透明性のある活動を行っていただきたいです。
その事が幅広い方々からの支援に繋がり、子どもたちを救うと信じています。
3. ご自身がどのようにボランティアに関わりたいか?
幼い子どもがいる私にとって、できる事は限られています。自分の子どもの育児ですら自信を持てない状態で特殊な環境の子ども達に何かできるのかと、ぼんやりと自問自答する日々がありました。
イベント時期に子ども達を家に招くボランティアがある事を知りました。しかし中途半端に関わる事で逆に子ども達を傷つけてしまうのではないか、と行動には起こせずにいました。
施設清掃のボランティアも検討し施設に問い合わせをした事もあります。
しかし感染病や防犯、管理の観点から複数人に依頼するより少人数で運営しているとの事でした。私の受け入れは難しいと説明を受けました。
仕事をしながら子育てをする私には時間的な拘束は厳しく直接的に何もできないんだと思い知らされました。
私自身がボランティアとして直接動くより自分の会社の業績を上げ寄付すること、これこそが私にできる関わり方なのだと考えています。
4. 日本の社会は生きやすい?
非常に恵まれた環境だと思います。
計画性をもち、頑張ればしっかり評価される社会です。
周りに何かを求めるよりも自分のできる事を精一杯、丁寧に行っていきたいと思います。
ifreei株式会社(アイフリィー)
代表取締役 續智恵
Website: https://ifreei.co.jp/company/